「ぼくと観光バスに乗ってみませんか」を観光バスの来ない村で聴いた。

北海道・石川さんと言えば・・・

それは三十数年前の6月のこと。
僕は北海道S半島西海岸の某YH(ユースホステル)に宿泊していました。
大学祭が6月なので、その前後を自主休講(笑)しての北海道一人旅。
ワイド周遊券とYHが強い味方です。

当時まだS半島一周道路は開通しておらず、
そのYHまではバス終点から海沿いの山道を徒歩2時間!
観光バスは絶対に来ません。
・・・物理的にあの曲がりくねった道を通れないから。(笑)

特に名所旧跡がある訳でもないのに、そのYHは有名でした。
俗に言う「キ○ガイYH」って奴です。

どんなバカ騒ぎをするのかと行ってみたのですが、宿泊者はほんの数人。
そりゃまあそうです、まだ夏休み前ですもん。
6月上旬に旅行してるのはうちの学校か、訳ありの連中ばかり。

静かで実に良い雰囲気でした。
そして、とても贅沢な時間でした。
近くを散策してみたり、浜でぼんやりしてみたり、
YHのマイクロバスで小ツアーに出てみたり、
マンガ読みながらレコード聴いてみたり・・・
その中にあったんです。

森田童子のアルバム、「マザー・スカイ」

そこに収録の「ぼくと観光バスに乗ってみませんか」

これは・・・沁みました。
あの時、あの場所で聴いた森田童子はちょっと言葉にできません。
細い声。つきささるような、叫びのようなギター。
それまでにもラジオで何度か聴いてはいましたが、改めて感動したのです。

この曲と「ぼくたちの失敗」は大好きでした。
(後年まさかTVドラマで使われるとは・・・)
このギターがなんとも印象的ですよね。
これでもかこれでもかと突き刺さるように迫ってくる。
ちょっと弾きすぎじゃないかってくらい弾いてる。

実は僕、これ安田裕美だと思ってたんですよ。
このアルバム、ポリドールです。
ポリドールと言えば井上陽水。
そして、どこか陽水の音に似てませんか?
陽水のバックで安田裕美が弾いてこともあってつい、そう思い込んでた。

画像


「編曲・石川鷹彦」と書いてあっても、まだ信じられなかった。
石川さんと言えばかぐや姫・風・イルカ。
音が全然違うじゃん!

この疑問は94年にようやく解消しました。
石川さんの何度目かの(笑)ファーストアルバム「WORDS」。
その1曲目、「Running Water」。
ああ、石川鷹彦という人は、こういう音も出すんだ!
納得するのに20年近くかかってしまった。(笑)

あらためて「マザー・スカイ」を聴くと、やっぱり石川さんの音ですね。(^^ゞ
CDで聴きなおそうと思ったら、現在は廃盤。
是非とも再発売してほしいところなんですが・・・


さて現在、S半島は立派な一周道路ができ、観光バスも走るようになったそうです。
汗を流して登った山の下にはトンネルが通り、ハイキングコースは廃道。
件のYHも今はもうありません。
でも、いつかまたあの海岸の村へ行ってみたいなあ。

石川さんの音楽と一緒に。

(「ぼくと観光バスに乗ってみませんか」森田童子)





マザー・スカイ
ダブリューイーエー・ジャパン
1993-04-10
森田童子


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この記事へのコメント

黒板六郎
2010年10月07日 22:59
今、聴きながら書いてます♪
黒板も当時友人から、「これ凄ぇよ!」って言われて借りて聴いたんすけど、ホントビックリで。もう、動けなかったっすね。朝まで、もうでたらめにギター弾いてたような気が…。布団かぶってね。(笑)
らんぽー
2010年10月07日 23:51
S半島S内村がよみがえりますね。

昭和の最後の10月に赤石から歩いてあの道を歩いて行きました。

Sの河原も昭和では、歩いていったのは私が最後・と、かあさんから言われ、得意になっていた頃です。
かまいち
2010年10月08日 12:42
黒板さん、
僕も初めてラジオで聴いた時は腰抜かしました。
中島みゆきは普通に暗かったけど、
森田童子は死にたくなる暗さだったもん。
(だから石川さんのギターだとは思わなかった)
呆然として聴いてた覚えがあります。
かまいち
2010年10月08日 12:42
らんぽーさん、
赤石!な、なつかしい地名が・・・(遠い目)

そっかぁ、歩いて行ったんですか。
僕はいつもYHのキャラバンやヒッチでした。
一度くらいは歩いてみればよかったな・・・

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